2020年7月30日(木)に大阪市立田島中学校にて「発達障がいってなんだろう?」を実施しました!
授業の様子を、NPO法人み・らいず2 学生スタッフ 髙原が報告いたします。
■授業のねらい
「発達障がいってなんだろう?」
発達障がいといっても人それぞれ特性が異なります。
「発達障がいって聞いたことはあるけどよくわからないな」
「どんなふうに関わったらいいのかな?」
このように感じている人も多いのではないかと思います。
そこで、体験やワークを交えながら発達障がいに関して理解を深め、普段の学校生活にも活かしてもらえるよう、田島中学校の生徒へ授業を届けに行きました。

■授業の様子
当日は約50名の生徒に対して授業を行いました。
とても元気よく教室に入ってきて、生徒同士で談笑する声がたくさん聞こえてきました。
昨年度(2020年2月)に発達障がいに関する導入授業を行なっていたため、そのときのことを覚えてくれていました。
そのとき、担当したスタッフの名前を生徒同士で話す様子も見られました。
授業が始まると集中して話を聞いてくれているようでした。
本題に入る前に、み・らいず2の活動について動画や活動エピソードも交えながら知ってもらい、
生徒が今、福祉に対してどんなイメージを抱いているのか考えてもらいました。
昨年度の授業を受けていたこともあってか、すぐにイメージをシートに記入する生徒も多くいました。
そして、本題の「発達障がいってなんだろう?」に関して、発達障がいの特性理解として、聞こえ方体験や学校内におけるよくある事例について考える事例検討ワークで、学びを深めてもらいました。
聞こえ方体験では、担任の先生が指名した5名の生徒に前に出てきてもらい、声を出す役をしてもらいました。
5名の生徒が同時に声を出しているのを、特定の生徒に注目して聞いてもらうときとそうでないときでの、聞こえ方の違いを体験してもらいました。
恥ずかしそうな様子も見られましたが、元気よく大きな声を出し、他の生徒は静かに一生懸命に聞き取っていました。
事例検討ワークでは、場面の絵を見て、発達障がいのある生徒に対してどのようなサポートができそうか生徒同士で話し合って考えてもらいました。
話し合った中から「優しく伝えたら良かったと思う」というような意見を聞くことができ、みんな真剣に話し合ってくれているようでした。
今回の授業を通して、発達障がいについて理解を深め、発達障がいに限らず一人一人の違いを認め、お互いにサポートすることの大切さを少しでも感じてもらえていたら嬉しく思います。
■生徒へのメッセージ
昨年度の授業で発達障がいに関する導入授業を行なっていたこともあってか、生徒が今、福祉に対して抱いているイメージをシートに記入する際、手がすぐに動く人も多く見られ、とても嬉しかったです。
段階を踏んで、継続的に授業を行う大切さも感じることができました。
また、現在行なっている福祉の活動に関しても話をさせていただいたので、少しでもイメージを膨らませてもらえていたら嬉しいです。
生徒の皆さん、授業を通して「発達障がい」について理解を深めることができましたか。
授業の中で、発達障がいの方への関わり方のポイントとして、
①視覚的 ②具体的 ③肯定的
の3点をお伝えしました。
しかし、これらは障がいのあるなしに関わらず誰もが過ごしやすい環境をつくるためにとても大切なことです。
皆さんにとって身近な学校生活においても活かしてもらいたいです。
私たちはみんな得意なこと・苦手なことがあり、それぞれ違って当たり前です。
困難なことや苦手なことも誰かと一緒にできるようになると思います。
「みんなちがってみんないい」
お互いの違いを認め、ともにサポートし合いながら楽しい学校生活を過ごしてもらえたらと思います。

福祉教育プログラム協力団体:NPO法人み・らいず2
参加した大学生:NPO法人み・らいず2で活動する大学生(さえぽん)